海外での就職について
原則として、海外で就職しようとするのならば、職種を選ぶときには日本人を必要としているものになるでしょう。
ただ単に英会話ができるとうことだけで、海外就職をすることはできません。
それは、重視するのが英語力だけというのであれば、わざわざ日本人を採用する必要は企業側には無いからなのです。
比較的海外での就職が叶いやすい職種は、例えば和食の料理人や、言葉によるコミュニケーションが命に係わるスキューバダイビングのインストラクターなどではないでしょうか。
国にとって不足しがちな人材を確保できるからです。
海外に就職しようとお考えの方は、このような技術者や専門家には、優遇して就労査証を発行しているようなので、検討してみることをおすめします。
海外で就職する際には必ず就労許可を取る必要があります。
不法就労は犯罪になるので注意しましょう。もし不法就労がわかってしまったら、他国への入国にも支障が出る可能性がありますし、罰金だけではなく国外退去処分となる恐れもあります。
どこの国でも、就労許可の発給には数ヶ月以上という時間がかかり、審査状況もなかなか厳しいといいます。
そうはいっても、資格を特別に持たず、また就労許可基準の対象外だったとしても許可を得られるということもあるのです。
会社にとって必要な人材かそうではないかという点が、海外で就職する為に重視されることになりますので、技術や専門知識に自信のある方は挑戦する価値はあるのではないでしょうか。
海外就職のための履歴書について
これから海外で就職をしようとするのであれば、いろいろと知っておかなければならないことがあります。
海外では、日本では常識であったことが通用しないということがよくあるのです。
就職活動をいよいよ海外で行うというときにあたふたしないよう、様々な知識を持ちましょう。
履歴書も、海外就職の場合ですと英文で書く必要があるでしょう。
レジュメとも呼ばれる英文履歴書は、かなり日本式の履歴書とは違うものです。
自分を強くセールスしていく必要があり、決められた書式が無いといいます。
就職を海外でしようとしている人にとって、臆病風をふかすことは禁物です。
自分の実力がそのまま伝わるように、わかりやすい履歴書に仕上げましょう。
この英文履歴書にカバーレターを添えるのが、海外就職の際には常識となっています。
定型はないのがこのカバーレターで、その目的は自分をアピールすることですので、効果的なのはいかに自分が相手先の企業に必要かをアピールすることなのです。
このように履歴書もカバーレターも形式は定まっていませんが、マニュアルは一応存在しますので参考にすることも重要でしょう。
もし海外就職をめざすなら、謙虚な日本人らしい態度は役に立たないといえるでしょう。
もしかしたら消極的でマイナスな感じを相手に与えてしまうことにもなりかねません。
海外就職に重要なのは社交性なのです。多少自信過剰なくらい積極的なアピールを、普段どちらかというと大人しいタイプだという方は意識してみましょう。
海外就職の悪質商法に注意
海外就職の人気に伴って、悪質な就職商法も増えてきているので注意しましょう。
これから海外に就職することだけしか見えていないと、思わぬことに巻き込まれてしまいます。
就職商法には、悪質なものとして例えば面接商法というものがあり、自分では海外就職に応募したはずなのに、ホームステイや旅行の勧誘メールばかりが届く場合があるようです。
悪徳商法の中には、面接に来たはずが違っていて、語学スクールの勧誘をされてしまったなどという海外企業の就職面接を利用したものもあります。
万が一面接時におかしな空気を感じたら、真っ先にその場を去ることも考えなくてはなりません。
専門機関に相談することも、しつこく勧誘してくるようならば、視野にいれておきましょう。
試用商法と呼ばれている悪質な商法もあるので注意が必要です。
試用期間だからと正規の給与より安い賃金で労働させた後、なんらかの理由を付けて正式雇用を拒絶するという商法です。
試用期間中は確かに企業側から解雇することもできるのですが、労働者を使い捨てのように、正規雇用の意志が無いまま扱うのは法律違反です。
査証商法という悪徳商法もあります。雇用主である企業が、海外就職における就労査証の取得費用は負うことになっています。
それなのに悪質な業者もいて、求職者側に通常よりもさらに高い金額を提示しつつ支払いを迫ってくることがあるのです。
海外就職を検討される時には悪質商法についても情報収集しておくことをおすすめします。