ビタミンサプリメントとは
どんなサプリメントを、ビタミンサプリメントといっているのでしょうか。
極めて少ない量で動物の栄養に影響を及ぼすといわれるのが、ビタミンというものです。
そのうえ、体外から摂り入れなければならない有機化合物の総称で、体内では作ることができないのです。
人に必要なビタミンは１３種類とされていますし、ビタミンは１種類だけではないのです。
ビタミン様化合物といって、その他にビタミンと類似した作用を示すものもあるのです。
体外から栄養を摂り入れる必要が、人も含めてすべての動物が生きていくためにはあるといえるでしょう。
重要なのは３大栄養素だけでなく、ビタミンも第４の栄養素と言われているのです。
しかし、偏食などにより必要量のビタミンを摂り入れることができなくなると、ビタミン不足症になり、さらにビタミン欠乏症と言われる病気になります。
そんなわけで、大事なビタミンが足りなくならないように、ビタミンを食べ物以外のものから摂るために、サプリメントからビタミンの摂取をする人が多いといえます。
ビタミン欠乏症の予防に役立つアイテムとして人気があるこのサプリメントは、栄養機能食品や栄養補助食品などの名称が付けられているようです。
いくつかのビタミンは、必要量以上に摂取するとビタミン欠乏症以外のさまざまな病気を治したり、予防したりできることが、近年の研究では、明らかになっているといいます。
ビタミンのサプリメントは、これらの研究結果によってますます注目されているのではないでしょうか。
ビタミンの種類について
ビタミンサプリメントはどんなふうに選べばよいでしょうか。
ビタミンは、水に溶けやすい水溶性ビタミンと、油に溶けやすい脂溶性ビタミンに分類されます。
水溶性ビタミンはビタミンＢ１・Ｂ２・Ｂ６・Ｂ１２・葉酸・ナイアシン・バントテン酸・ビオチン・ビタミンＣ、脂溶性ビタミンはビタミンＡ・Ｄ・Ｅ・Ｋです。
加熱で分解しやすい成分が、その中ではビタミンＢ１であり、過熱に強い成分はビタミンＢ２だといいます。
１食で１０ｇしかビタミンを摂取できない食材もあれば、１００〜２００ｇ摂取できる食材もあります。
そういうわけで、家庭で必要量を毎日計算することは難しいといえます。
とりわけ現代人は忙しいので、食生活が不規則なので、ビタミン不足にほとんどの人がなっているといえるのではないでしょうか。
総合ビタミンサプリメントやマルチビタミンサプリメントは必要量のビタミンが摂取できるので、忙しくてビタミンを十分に摂取できない方はそれを選びましょう。
１種類を含有するサプリメントも、もちろんいろいろとあります。ビタミンＣサプリメントは、例えば新鮮野菜や果物が苦手な人や、しばしば歯茎から血が出る人が摂取すると良いものです。
将来的に骨粗鬆症の心配な人にとって良いのは、ビタミンＤ、ビタミンＫのサプリメントで、ビタミンＣ、ビタミンＥのサプリメントは、動脈硬化が心配な人や喫煙者におすすめのサプリメントです。
サプリメント選びをスタートする前に、まずは自分の栄養と体調を見直して、いろいろな種類のビタミンの効能を知ることから始めてみると良いのではないでしょうか。
ビタミンサプリメント摂り方
ビタミン不足とサプリメント摂取の注意点をご説明します。
偏食や極端なダイエット、アルコールの飲み過ぎなどによって、ビタミン不足は起こるといわれています。
日光を浴びない人やインスタント食品ばかり食べる人、中高年などに多くみられるようです。
けっこう多いのが、食生活には十分気をつけながらも、不足分はビタミンサプリメントで補っているという人たちです。
そうはいっても、ただ単にビタミンサプリメントさえ摂取していれば大丈夫というものではないのです。
ビタミンの摂取不足によるものではなく、先天的な遺伝子異常の場合が、最近見つかったビタミン欠乏症にはあるそうで、ビタミンを投与してもその場合は治らないといわれています。
必要なビタミンの量は、それぞれ幼児、高齢者、妊婦など違いがありますし、あなたの食事の摂り方、運動量、喫煙量などによっても異なるものです。
尿検査や血液検査などで、ビタミン不足は分かりますので、健康診断は年に一度必ず受けることがおすすめなのです。
ともかく、ビタミンＡ・Ｂ１・Ｂ４・Ｃ・Ｄ・ナイアシンを、国立健康栄養研究所では、日本人に不足しがちなビタミンとしてあげているそうです。
けれど、これは平均的なものですから目安程度に参考にすると良いでしょう。
反対に、ビタミンサプリメントを必要以上に摂取することで過剰症になる危険性があるようですが、普通の食事をしていれば過剰症は滅多にありません。
実際にサプリメント摂取をするときには、かかりつけのお医者さんに相談するのが最も良い方法です。
ビタミンサプリメントで健康生活を、しっかりと情報収集したうえで始めてみることをおすすめします。