ローンの有利な返済プラン
ローンの返済計画ですが、返済の見通しがつく範囲でのみローンは使いたいものです。
家のローンなどは金額も大きいですし、ローンを組む期間も長期になります。返済計画を立てるというのはなかなか難しいです。
完済までのプランは立ててみたものの、景気が良くならず給与カットやリストラがあったり、臨時や派遣のあてがなかったりと、様々なことが起こりえます。
返済プランを組み立てる際に注意をすべきポイントとはどんな点にあるでしょう。
最も注意しなければならない点としては、ローンと年収との割合といえるでしょう。
ローンの返済金額は収入の20%を越えない程度にすることが大事です。ある程度の生活水準を保ちつつ、無理なくローンの支払いができるだけの割合といえます。
この数字は、家族構成や生活内容によっても変わります。
返済にあてる金額の割合が収入を圧迫すると、最低限必要な食材にかかるお金や子供の教育資金などが足りなくなってしまいます。
先々の出費を見通したライフプランを頭に入れてローンを組むことも、返済計画を立てる上では欠かせません。
ライフプランとは、入学費用や旅行費用など、大きなお金の出入りを把握するものです。
子供の進学や結婚に関わる費用や、車や家の買い替え、海外旅行費用など大きな出費になりそうなものがいつ発生するかを踏まえてプランを立てることが大事です。
実際に想定した通りに子供の人数や旅行のタイミングが合うという保証はありませんが、それを実行するという前提に従って一年間に必要な金額や退職金の試算などもしておくと便利です。
長期間になるローンを組む場合は、ライフプランに関することも考慮に入れる必要があるといえます。
ローン返済のシュミレーションの上手な利用法
ローン返済のシミュレーションは、かなり手軽にできるようになっています。
返済シュミレーションの目的は、自分の毎月の返済額を知る事です。
自分の返済能力の上限金額を認識することも、ローンの利用では重要です。
毎月の返済をいくらに設定すると負担がちょうどいいのか、どのくらいの金額を超えると多すぎるのかというさじ加減を始めからわかっている人はごくわずかです。
完済までの見通しを良くするために、ローン返済のその時々の状況を分析するわけです。
毎月どのくらいのお金を返していればいいかわかりやすい返済シミュレーションは便利なものですが、注意点もあります。
ローン返済で毎月支払うお金の他、様々な理由で出費があるためそれらとの兼ね合いが必要です。
絶対に必要な食費や光熱費、通信料金がありますし、マンション暮らしなら固定資産税や管理費が必要ですし、マイカーローンやショッピングローンがあるかもしれません。
一方で、定年退職後の資金の他、育児や教育に回す費用も確保する必要があります。
さまざま考えると、月々の支払額はかなりの金額になります。
返済プランを立てる時はこの先に何が起きるかを想定しながら、負担が大きくなりすぎない金額を設定してください。
ローンの返済シュミレーションを上手に使って、家族にあったプランを考えましょう。
ローンの有利な返済方法
元利均等方式という返済方式と、元金均等返済方式という返済方式がローンにはあります。
元金と利息が常に一定額になるように調整しながら返済するものが元利均等返済方式です。
支払う金額がいつも一定な為、返済計画が立てやすいのが利点といえます。
元利均等返済方式のデメリットは、支払いが始まってしばらくは利息が占める割合が大きいので、元金の返済ペースが遅くなります。
元金を何回で返すかをまず考え、そこに現時点での利息を加えて返済を行うというやり方が元金均等返済方式で、月によって返済金額が変わります。
借り入れ元金が毎月の返済に伴い決まった額ずつ減らしていくことができ、利息もそれと共に減っていきます。
元金均等返済方式の方法なら、同じ返済回数の場合は元利均等返済方式より返済総額は少なくなります。
その代わり、返済の序盤は月々の返済金額が高めになってしまいます。
二つの返済方法とも、利点と不利な点の二つがあります。
例えば元利均等返済方式だと毎月決まった金額です。
金額的には元金均等返済方式よりも多く支払いますが、長い目で見たら安心なのかもしれません。
元金均等返済方式は、序盤のうちは返済金額が高くなりますので、返済計画が立てづらいと感じるかもしれません。
返済が進んでいけば元金残高は少なくなり、それに伴って利息も減るので、月々の返済は段々と楽になっていきます。
どういった返済プランがやりやすいかは、個々人の資産状況やローンの借り入れ条件によっても違ってきます。