住宅ローンを組むときの注意点
住宅ローンは一生を左右するイベントにもなりますので、いくら家が欲しいと思っていても軽い気持ちでヒョイと買うことはできません。
動かすお金も返済プランの規模も、住宅ローンは車や教育のローンとは全く違いますから、一朝一夕で決められるものではありません。
住宅ローンを組むのは、人生においてあっても1回か2回で、3回以上という人はまれでしょう。
住宅ローンを組む場合、検討する時に考慮すべき問題点が色々とありますので把握しておきましょう。
生命保険は、住宅ローンを組む時に重要な要素となります。
最近の住宅ローンでは、ローンを組む時には生命保険にも加入しておくよう義務づけています。
もう一つは、住宅ローンの金利についてです。金利と言うのは、その時は良くても場合によったらあがったり下がったりする為、十分に検討する事が大切です。
ボーナスのある月だけ、住宅ローンの返済額を高く設定することも可能です。ボーナス時返済も十分に検討してからにしましょう。
住宅ローンを汲み、返済始めてしまえば、途中で何が起きても住宅ローンの支払いは続けなければいけませんので、相応の覚悟が必要といえます。
住宅ローンの返済総額から見た自己資金比率が2割〜5割であるならが、その後の返済も無理をせずに続けていくことができるのかもしれません。
住宅ローンと団体信用生命保険の上手な利用法
住宅ローンから融資を受ける時には、団体信用生命保険という保険に入ることが必要条件となります。
団体信用生命保険とは、住宅ローンの返済が終わっていない状態で万が一の事態が起きた時に備えるものです。
ローンを組んだ当人に変わって保険会社が住宅ローンの返済をするというものです。
団体信用生命保険は、銀行や民間のローン会社の場合は強制加入となっています。
もし任意だとしても、なるべく入っておいた方が良いものです。債務者が変わることで住宅ローンの返済が続行できなくなった場合、家を売り払って状況を打開せざるをえなくなる場合もあります。
いくつかの注意点を意識して、団体信用生命保険を利用してください。
3大疾病保証付きや8大疾病保証付きなど、病気に関する特約つきを進められることがありますが、強制ではないと言う事です。
何となく特約もつけておいた方が良いような気がして、つけてしまうと年間の保険料がアップしてしまいます。
また、特約をつける時はその特約の内容をよく吟味してください。
言語障害やマヒなどを伴う脳卒中でなければ保険は使えず、条件を見たなさい脳卒中は特約が適用されません。
動く事や話す事が出来ないレベルでないと、支払い免除にはならないのでかなり制約されると思った方が良いでしょう。
生命保険と住宅ローンの関係は、あらかじめよくわかっておく必要があります。
住宅ローンを組むときの金利を有利にする
住宅ローンを組むときの、もう一つの注意は金利です。
住宅ローンの金利は、ローンを扱う金融会社毎に差があります。
固定と変動、長期と短期などの組み合わせなど、いろいろなタイプがあります。
住宅ローンの固定金利とは、最初に契約をした時の金利条件で完済まで払い続けるというタイプの金利です。
月々の返済額や最終的にローン返済に必要になる金額が決まっているので、計画が立てやすくなります。
反対に変動金利と言うのは、住宅ローンの金利が変動するものです。
半年に一回などの一定期間ごとに金利が変わり、金利額を支払わなくてはいけません。
固定金利より低金利で返済を行うことができるという点が、変動金利制の利点ということになります。
将来的には、金利が増すということもありえます。変動金利制の場合、金利の変動によって返済にかかる金額が変わりますので、返済の目途が立てにくいという特徴があります。
現在では、3年や5年刻みで変動金利と固定金利を組み合わせるという方法も知られています。
一定期間を区切って、期間になる度に固定金利か変動金利かを決め直すことができるという住宅ローンもありますので、ローン選びには様々な点からの検討が必要です。
住宅ローンを借りる前にすべきこと
住宅ローンを借りる前に、すべきことはシミュレーションを充分しておくことなのです。
シミュレーションをあらかじめしておくことで、1回か2回しか経験しないだろう住宅ローンの返済がしやすくなります。
老後の資金、教育の資金、そして家を買うための資金はライフプランの中で大きな位置を占めるものといえるでしょう。
人生で大きなお金が必要となるのは、住宅取得時だけではないことを念頭においたうえで、計画的に住宅選び・住宅ローン選びをすることが大切です。
今後のことを具体的にイメージしながらシミュレーションをすることが大事です。住宅ローンのシミュレーションでは、ライフステージとの兼ね合いも重要です。
住宅ローンの返済をこれから続けていく上では、日頃の生活費の他にも教育費なども考慮に入れなければなりません。
ライフサイクルを考慮に入れつつ、将来的な収入と合わせてプランを立てるようにしましょう。
近年は不景気が続いていますので、収入から住宅ローン返済に回す金額を考える際は、給料アップや賞与をあてにしすぎないようにする必要があります。
子どもを育てるために夫婦のどちらか片方が仕事を辞めると収入面にも影響が出ますので、そういった点もシミュレーションが欠かせません。
退職後は、家計収入が大きく減ります。賃金の仕組みは大きく変わることもありえますので、退職金などを想定しすぎるのも考えものです。
収入や将来的な支出と合わせてシミュレーションをすることで、住宅ローンの返済の確実性が見込めます。
住宅ローンのシミュレーションのポイント
多様な内容をシミュレーションに折り込みながら、住宅ローンの返済の見通しを立てたいものです。
年収がどのくらいになるか、ライフサイクルはどう変化するかも住宅ローンのシミュレーションでは大事ですが、それ以外の要素もあります。
シミュレーションで住宅ローンを返していく過程を考える上では、子育てに伴って発生する諸費用や教育資金なども盛り込んでいく必要があります。
公立の幼稚園〜大学までを利用するという場合でも、統計では1人当たり1,107万円かかるといいます。
これはゆえのない数字ではなく、文部科学省及び日本学生支援機構のリサーチ結果に基づいて出されたものです。
家を買うのは相当な出費ですが、実は子育てにもかなりの出費がかかります。
家を建てるためにお金が必要なのは当然ですが、家ができた後も固定資産税や団体信用生命保険の保険料など、様々な名目の出費があります。
定期的に行う住宅の修繕費用も見込んで住宅ローンのシミュレーションをする必要があります。
住宅ローンを利用しなければ支払いができないほど、家という買い物は高価なものにならざるをえません。
完済まで二十年、三十年とかかることも珍しくない住宅ローンですから、ローンの返済の形式によっては、家計の中で住宅ローンの存在が大きくなりすぎることもあります。
シミュレーションによって住宅ローンの見通しを立てるには、返済の具体的な計画と合わせて金利条件や今後の予定もよく考えましょう。
住宅ローンを組む時はシミュレーションをしっかり行い、明るい未来に繋げていきましょう。