低炭水化物ダイエットとは

低炭水化物ダイエットとは、どのようなダイエット法なのでしょうか。

低炭水化物ダイエットの基本的な考え方は、たんぱく質や脂肪の摂取量を増やし、炭水化物を減らすというものです。

肉類やたんぱく質を好んで食べる人には、低炭水化物ダイエットは望ましい方法かもしれません。

低炭水化物ダイエット法は、循環器系開業医であるロバート博士が考案した糖尿病食をアレンジしたもので、今ではさまざまなダイエット法に分かれて広まっているそうです。

低炭水化物系ダイエットの実践者は2000万人を超えるとも言われており、低炭水化物ダイエットの発祥の地アメリカでは、サンドイッチやアイスクリーム市場の売上がダウンしたこともあるそうです。

食材を見直して炭水化物の量を減らし、低炭水化物ダイエット実践者対応メニューを作り出すファーストフードやファミレス店もあったほどです。

食事などを介して摂取された炭水化物は、唾液や膵臓に含まれるアミラーゼでブドウ糖となり、体内で使用されます。

炭水化物を制限することでダイエットになるのは、体の中で使用しきれなかったエネルギーは排出されずに体脂肪となって体内に留まるので、その余剰エネルギーを減らすためです。

ダイエットを目的として、炭水化物を含むお菓子やアイスを減らすことは推奨すべきことです。

けれど、欧米食と異なり、日本食は炭水化物である米を中心に据えた食事です。

白いご飯を食事メニューから外せば低炭水化物ダイエットになると思っている方もいるようです。

ダイエットを成功させるためには、単に炭水化物を減らすだけではいけません。

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低炭水化物ダイエットのデメリット

低炭水化物ダイエットのデメリットですが、体内に蓄積されている脂肪を減らすため、脂質やたんぱく質の多い食事を摂取し、糖質の源となる炭水化物をセーブすることが低炭水化物ダイエットの骨子です。

健康に留意しながら低炭水化物ダイエットを行うには、減らした炭水化物の分を他の栄養素で補うなど、ややこしいルールに則らなければなりません。

低炭水化物ダイエットでは、サプリメントで栄養を補うことも忘れてはなりません。

低炭水化物ダイエットにも少なからずデメリットがあります。

炭水化物から作り出すブドウ糖を体が必要としているのは、血球や脳、中枢神経などの大事な器官がそれらを必要としているためです。

常にブドウ糖を消費しながら脳は活動していますので、体内のブドウ糖が足りなくなると脳の活動がおろそかになります。

炭水化物を断つなどしてブドウ糖が作れなくなった場合、10時間程度ならば肝臓のグリコーゲンをブドウ糖に変えて対応します。

最終的には、たんぱく質を筋肉から取り出しブドウ糖にして脳のエネルギーとします。

グリコーゲンを糖にする作用を何度も繰り返していると、肝臓が弱ってしまいかねません。

低炭水化物ダイエットは、体内の糖質が欠乏状態に陥ることで、脂質をエネルギーにするようになります。

ただし、その場合は脂肪酸の処理を肝臓でする必要が出てきますので、脂肪酸から作り出されたケトン体が体を酸性にするという傾向が見られます。

程度が甚だしい場合は昏睡になったり、息苦しさが出てきたりということがあります。

炭水化物ダイエットもいき過ぎると健康を損ねてしまい、ダイエットどころではなくなってしまいますよね。

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低炭水化物ダイエットの注意点

低炭水化物ダイエットを実践する前に注意していただきたい点があります。

炭水化物を過剰摂取すると、余ったエネルギーは体脂肪として体重増加の原因となります。

ダイエットは、増えた脂肪を減らすために行います。

しかし、糖質は全てが同じものというわけではありません。

白米やパンに含まれる複合糖質の炭水化物は、摂取後すぐに血糖値を上げるわけではありません。

栄養バランスを考えて他のメニューと一緒に食べれば、米やパンはよく噛むことで吸収がゆるやかになり、脂肪として蓄積されにくいとも言われています。

人の消化酵素の特徴は、デンプン分解酵素であるアミラーゼの活性が高いことです。

穀類やイモなどのでんぷんが豊富な食材を多く分解するため、アミラーゼは作られているというわけです。

生活習慣病予防研究の分野において、アメリカでは、米や野菜を軸としたアジア風の食習慣を取り入れて生活習慣病の対策をするという研究がなされています。

そもそも低炭水化物ダイエットはアメリカで、しかも糖尿病患者のために開発されたものです。

元々、アメリカは肉を中心とした食生活を送っており、炭水化物への依存度はそう高くありませんでした。

自分の思い込みから間違った方法で低炭水化物ダイエットを実践しても、ダイエット効果が得られないばかりか、健康被害にもつながります。

低炭水化物ダイエットに取り組む前に、まずは食事に改善の余地はないか、生活環境で見直しははかれないかを検討してみてはどうでしょう。

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