乾燥肌をプル肌に改善する

乾燥肌は間違ったスキンケアから

お肌の乾燥に悩まされている方は少なくないようですが、誤ったスキンケアによるものと、遺伝的形質によるものとがあるようです。

乾燥肌が先天的だという人は、アトピーのような肌トラブルになっていることもあるようです。乾燥肌をどのようにケアしていくか考える必要があります。

遺伝だと思っていても実は、後天的要因が原因の場合も多いようです。加齢による角質細胞間脂質と皮脂の低下が原因のことがあるのです。

女性なら20代の後半から、男性は50代になってから、男性ホルモンが少なくなることで皮脂の分泌量が減っていくと言われています。

乾燥肌の理由が肌の水分を奪うようなスキンケアにあるケースがあることは、さほど知られていません。

クレンジングをオイルクレンジング、油性ジェルなど油性のものを毎日使用していると、本当は必要な皮脂まで奪ってしまい乾燥肌にしてしまうことがあるのです。

油性のスキンケア商品ばかりに頼りすぎず、必要な時だけ洗浄力の強いものを使ってもいいでしょう。

温度の高いお湯を使った洗顔も、同様に必要な皮脂を奪い乾燥肌にします。

洗顔をする時に指でゴシゴシこすったり、ファンデーションを塗る時に強くスポンジで擦るように塗ったりすると、肌の角質層がはがれてしまい、肌のバリア機能を低下させてしまいます。

肌の油分は、毛穴から水分が際限なく蒸発していくことを防ぐ効果があります。

この機能が失われると肌は乾燥肌に傾いていきます。不適切なスキンケアによる乾燥肌ならば、先天的理由や加齢による水分の減少と違って、何をどうすれば肌を乾燥から守ることができるのかが明確になっているともいえるでしょう。

毎日の洗顔方法が間違ったスキンケアになっていることもあるので、ちょっと気をつけて洗顔するだけで乾燥肌を改善できる場合もあるでしょう。

乾燥肌のスキンケアには、クレンジングに気を使いましょう。弱酸性の洗顔フォームなどで顔を洗うといいでしょう。

乾燥肌にならない洗顔をするには、ピンとした泡を作ってから、肌の上に伸ばすようにして乗せていきます。

汗や皮脂がたくさん分泌されるＴゾーンや鼻の周辺は念入りに洗いあげ、ぬるま湯で入念にすすぎます。

仕上げに吸水性のいいタオルを使い、押し当てるようにして水気を取ります。

乾燥肌のスキンケアでは、顔を清潔に洗った後に化粧水をいっぱい使い、肌に水気を入れることとなります。

乾燥肌のスキンケアで気をつけたいことは、肌に十分な化粧水を染みこませることです。コットンパックをするなら、水をつけて絞ったコットンに化粧水をつけ、そのまま肌につけて5分そのままの状態にします。

乾燥肌対策のスキンケアでは、化粧水で肌に十分な水分を補ってから、乳液と美容液で肌にフタをして蒸発を防ぐという段取りになります。

刺激が少なく保湿に優れた美容液や化粧水を使うことで、スキンケアを続けていくことで肌のみずみずしさが増します。

ヒアルロン酸やコラーゲンは乾燥肌に役に立つ成分として、サプリメントや化粧水によく配合されています。

強力な保水力があることがこの成分の特徴です。人の体の中には生まれつきうるおいを保つコラーゲンがあり生成も行われていますが、太陽光の影響や年齢のために徐々に少なくなってしまいます。

皮膚の保湿を司るコラーゲンの働きが衰える原因には、加齢などによってヒアルロン酸が少なくなることが挙げられています。

そのため、コラーゲンとヒアルロン酸両方の補充が重視されます。

乾燥肌にならないようにスキンケアに気を使い、肌に必要な成分を補えば乾燥肌がスベスベの肌になっていくのです。

乾燥肌はスキンケアだけで改善すると思われるようですが、ほかにも改善方法はあります。

コラーゲン鍋は乾燥肌対策の代表的な方法として知られています。

お肌を外部からではなく、内部から食事によって良くするという考え方です。

最近ではコラーゲン鍋スープも販売されています。ビタミンＡは皮膚粘膜を健康にする効果が期待されています。

レバー、うなぎ、にんじんなどがビタミンＡを含む食材となります。

細胞の再生に効果があるものとしては、レバーや卵、いわし、うなぎなどに含まれているビタミンＢ２があります。

皮膚の代謝にも効果的です。健康的なお肌の維持にはビタミンＢ６も重要です。抗皮膚炎因子の一つで、アレルギー緩和などにも使われます。まぐろや酒粕、レバーなどに多く含まれている成分です。

ビタミンEも、しわやたるみなどの老化を引き起こす過酸化脂質を分解します。ビタミンAやＣと合わせて摂ると抗酸化作用がさらにアップし血行を良くするので、肌をみずみずしくする効果があります。

代表的な食品は、アーモンド、へーゼルナッツ、煎茶です。乾燥肌対策としてビタミンＣが用いられることはないようですが、肌がコラーゲンを作る作用を助けるなどしてくれます。

コラーゲンを取り入れる時は、ピーマンやキウイ、いちごなどビタミンＣを多く含むものと一緒に摂取するようにしましょう。

スキンケアによって乾燥肌をケアすることも重要ですが、外側からだけのケアでなく、内部から手を尽くすことも大事です。取り入れたい成分が多すぎるという場合は、サプリメントを活用してもいいでしょう。

ビタミン類の他、スキンケアと同じく乾燥肌によいとされる成分がいくつか合わせて作られているサプリメントもあるので、手軽に乾燥肌に効く成分を摂取することができます。

サプリメントにたより過ぎると、有効成分を過剰に摂取してしまうこともあります。

スキンケアや食べ物で取れないものをサプリメントで補うという方法が、乾燥肌を改善していくよりよい方法といえるでしょう。